コーヒーを起源とする私達が目指したのは「クリーンカップ」と呼ばれる限られた特別なコーヒーだけが持つ、雑味のないクリアな味わいをクラフトビールで再現することでした。クラフトビール醸造における「糖化」の工程は、浸漬式というコーヒーの抽出方法と似ています。お湯の温度や抽出時間、モルトの挽き目などを細かく調整することで、過不足なく麦芽本来のコクとホップの上品な香りだけを抽出することができます。また、ホップの組み合わせなど香りに強いこだわりを持つのもバリスタらしい要素です。クリーンカップだからこそ複雑な味わいを最後の一滴まで楽しむことができ、クラフトビール特有の強い苦味に慣れていない人でも楽しめる味わいを表現することができました。